全互協の社会貢献基金制度
助成先団体結果報告
特定非営利活動法人 日本医療開発機構
カンボジア国立コサマック病院脳外科ICU環境整備
カンボジア国立コサマック病院脳神経外科専用ICU(以下NICU)、脳神経外科病棟における医療環境改善とそれらを用いた看護師、看護学生への教育実施。
対象者
- 支援対象:国立コサマック病院、脳神経外科病棟 入院患者62名
- 教育対象:国立コサマック病院 脳神経外科病棟 看護師8名、実習中の看護学生20名程度
実施内容
平成26年1月21日 | 点滴棒寄贈 11台 | 麻痺のある患者の座位、立位、車椅子への移乗方法、歩行介助 |
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平成26年1月28日 | 車椅子 3台 | |
平成26年2月28日 | 杖 1本 | 杖歩行の方法、介助方法を看護師・学生に指導 |
平成26年3月13日 | 吸引器 3台 人工呼吸器 1台 |
気管内吸引の方法を講義、実技指導、人工呼吸器の適応と使用方法を指導 |
平成26年3.月21日 | 救急カ ー ト 2台 | 清掃の概念、緊急時必要な物品の指導 |
実施結果
事業開始前は手術後から退院までの間、一度も起き上がることなく退院となるケースがほとんどであった。医師も離床の必要性を理解しておらず、そのため病棟では離床機会はなかった。また、院内は整理・整頓されておらず、必要な物品をスムーズに使用することができない。
本事業で医療機器、リハビリ用品を購入し、使用方法を講義、指導することで、以下の効果を認めた。
- ①整理・整頓の必要性を理解し、救急カート内への物品補充とカルテや血圧計といった備品の整理が行われるようになった。
- ②誤った非衛生的な方法で行っていた吸引が、正しく清潔に行われるようになった。
- ③麻痺等の身体障害を負った患者が入院中に離床指導や、退院後に必要な補装具の選定、使用方法の理解につながった。