喪主側のポイント
直後の儀礼
精進落としは遺族は末席に
僧侶や世話役など一連の葬儀でお世話になった人たちの労をねぎらう意味で行なう、葬儀後の宴席を「精進(しょうじん)落(お)とし」、または「お斎(とき)」といいます。還骨勤行ののちに行ないます。
注意
精進落としとは、本来は四十九日の忌明けを待って行なう最初の食事のことです。
近年では、ほとんどの場合葬儀の日と同日に行ないます。上座には僧侶や知人、友人、お手伝いをしてくれた人がすわり、遺族は末席にすわり接待します。
喪主は、葬儀が無事に終了したことに対するお礼の言葉を述べ、僧侶に献杯(けんぱい)の音頭をとってもらいます。
喪主の挨拶例(1)
「精進落としに先立ちひと言、お礼を述べさせていただきます。
通夜から本日まで、皆様にはほんとうにお世話になりました。
○○のことは覚悟していたとは申せ無念で気が動転し、喪主として何もできずただオロオロするばかりでした。しかし、皆様のおかげで無事に葬儀を終えることができ、深く感謝しております。
○○も、いまは安らかな眠りについたことと存じます。
とくに□□様には、通夜から告別式までの一切を取り仕切っていただき、感謝の言葉もございません。
また、いろいろな係としてお手伝いしてくださった皆様、ほんとうにありがとうございました。心ばかりではございますが、食事とお酒の席を設けましたので、どうぞおくつろぎください。
本日は、まことにありがとうございました。」
喪主の挨拶例(2)
「通夜から本日まで、皆様には本当にお世話になりました。
○○のことは、覚悟をしていたとは申せ、やはり気が動転してしまい、喪主として不行届きの点が多々あったとは存じますが、皆様のお陰をもちまして無事葬儀を終えることができ、深く感謝申し上げます。
○○も、今は安らかな眠りについたことと存じます。
特に○○様には、通夜から告別式にいたる全てをとり仕切っていただきましたこと、また、受付や会葬者へのお世話をいただいた皆さまに、ここに深い感謝の意を表したいと思います。
本日はまことにありがとうございました。
心ばかりではございますが、精進落しの席を設けましたので、皆様方、どうぞおくつろぎのほどお願い申し上げます。」