喪主側のポイント
葬儀
葬儀・告別式の手順は?
葬儀は遺族や近親者など親しい人が集まって故人の成仏を祈る儀式です。その後に行われる告別式は、故人に最後の別れを告げる儀式で、一般の会葬者も参列します。
葬儀の順序
・参列者着席
近親者は祭壇に向かって右、その他の参列者は左に着席します。
・僧侶入場
畳の席ならそのまま、椅子席の場合は起立して、軽く頭を下げて迎えます。
・開会の辞
僧侶が着席したら、司会者が「ただいまから故◯◯殿の葬儀ならびに 告別式をとり行います」と、あいさつします。
・読経、引導
普通は20分前後です。
・弔辞拝受、弔電披露
弔辞は普通3人程度にし、弔電も2、3通披露したらあとは肩書きと名前を読み上げるか、その数を紹介します。
・焼香
僧侶の焼香のあと、再び読経が続きます。喪主、遺族、近親者、友人、知人の順に焼香します。
・葬儀終了
司会者が葬儀終了のあいさつをします。
告別式の順序
・一般会葬者の焼香
遺族は会葬者の一人ひとりに黙礼します。
・僧侶退場
参列者は頭を下げて僧侶を送り、接待係が控室に案内。
・遺族代表謝令
・閉会の辞
出棺の準備があるので、参列者は退出して待ちます。
出棺の順序
・最後の対面
告別式が終わると棺を祭壇からおろし、頭を北向きにしてふたを開け、遺族、近親者、友人など、故人と縁の深い順に最後の対面をします。この時、花や愛用の品を入れます。
・釘打ち
・出棺
喪主が白木の位牌を持って先頭に立ち、遺影を持った遺族が続き、他の遺族、近親者、親しい友人の中の男性6人くらいで棺を運んで続いていき、霊柩車に乗せます。
・納めの式
棺をかまどの前に安置し、僧侶による最後の読経の後、全員が焼香。その後、棺をかまどの中に入れます。
火葬、骨揚げ
普通1時間弱かかります。遺骨は参加者全員で拾います。係員の指示に従って、木と竹を組み合わせた箸で、2人でひとつの骨をはさんで骨壷に入れます。
精進落とし
最近では遺骨迎えのあと、すぐ引き続いて行う場合が多くなってます。僧侶やお世話になった人は上座に、喪主や遺族は末席に座って、お礼と感謝の言葉を述べたあと、食事をすすめます。
葬儀の後始末
事務の引き継ぎ
精進落としが終わったら、それまで世話人が一切してくれた雑務は遺族の仕事になります。世話人や会計係から、会葬者名簿、香典や供物、供花の控え、弔電や弔 辞の綴り、弔問者の名刺、会計簿など一切を引き継ぎ、仮払い金の精算もすませます。領収書もきちんと保管しておきます。
あいさつ
故人の恩人、葬儀で特別世話になった人には、会葬礼状だけですませないで、喪主が直接あいさつに伺います。あいさつ回りはなるべく早く、3日くらいのうちにすませます。
香典返し
仏 式では三十五日か四十九日に、供物や香典をいただいた方に香典返しの品を送る例もありますが最近は葬儀の即日返しも増えてきてます。「半返し」といって香 典の半額の品を送る例もありますが、香典の平均額の半分を目安に、香典の多少にかかわらず、同じ品を送ることが多いようです。
形見分け
忌 明けのあと、故人が愛用していた遺品を分ける形見分けは、最近では近親者やごく親しい友人に限るようになっています。故人の遺志があればそれに従い、なけ ればそれぞれの人が故人との思い出につながる品を選びます。形見分けは包装をしないか、奉書紙でかるくくるむ程度にします。