冠婚葬祭マナー

喪主側のポイント
通夜

着替えと納棺は?

通夜式の前に納棺

要点通夜式の前には遺体を納棺します。
納棺するに際しては、互助会・葬祭業者のスタッフが指示し、手伝ってくれます。
納棺したら、柩を祭壇に安置します。その後、居合わせた人で焼香します。

注意
納棺するに際しては、結婚指輪などのアクセサリー類の燃えないものははずすようにします。
かつては納棺の際に、故人が生前に愛用していた品を燃えるものであれば、一緒に副葬品として納める風習がありました。
しかし、最近では環境保護の観点から、柩には副葬品はできるだけ入れないようになりました。
どうしても入れてあげたいものがあれば、火葬後に遺骨と一緒に骨壷に納めるようにします。

納棺に先立って、死後硬直が始まる二時間以内に故人の衣類を着替えさせます。かつて、仏式葬儀では死装束という特別な衣類を施しました。
死装束は故人を浄土へ旅する僧侶や巡礼になぞらえ着せたものです。頭陀袋(ずだぶくろ)には六文銭を入れますがこれは、三途の川(さんずのかわ)の渡し賃とされています。
図のような経帷子(きょうかたびら)は、今日では葬祭業者が用意するのが一般的です。経帷子以外の付属品は、宗派によって多少の違いがあります。
最近では、死装束を着せることは少なく、浴衣や愛用の服などを着せることが多くなりました。
なお、浄土真宗では経帷子を用いることはもともとありませんでした。死出の旅をすることなく、死後すぐに極楽浄土に行けるとするからです。
神式やキリスト教式では、とくに決まったものはなく衣服は自由です。